MAXI Spectral Data Made Public 2010-10-29

このページを見てくれているみなさんにはあまりなじみが無いかもしれませんが、日本はアメリカや欧州に負けず、2つの宇宙X線観測ミッションを同時並行で実施しています。ひとつは2005年に打ち上げられ、現在も元気にブラックホールや中性子星からのX線を観測している「すざく」衛星。もうひとつは2009年にスペースシャトルで打ち上げられ、ISSの暴露部(宇宙に露出したコンテナ取り付け用パレット)に設置されている「MAXI」です。両者の戦略はかなり相補的で、「すざく」はひとつの天体をじっくりと観測して、精密な分光観測を行うのが主目的である一方、「MAXI」はその広い視野とISSの軌道周回を利用して、90分ごとに全天のX線天体の明るさをチェックしています。「すざく」の観測データはJAXAのDARTSというWebサイトから、また「MAXI」で観測されたデータは理研のWebからそれぞれ取得できます。

すばらしいことは、今日から一応、「MAXI」の観測データのうち、明るいX線天体10個の分光データが入手可能になったことです。これまでは、個々の天体の「明るさ」情報しか一般公開になっていませんでしたが、今日からは「色」情報も利用可能です。今後、分光データを公開する天体の数は増えていくということなので、楽しみに待ちましょう。

上の画像は、MAXIで観測した「カニ星雲」のスペクトル(X線の色情報)です。うーん、ちゃんと動いてる!

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